ボリス・ジョンソン英国新首相ってどんな人? EU離脱はできるのか?
ボリス・ジョンソンは現在55歳。 保守党の国会議員で、外務大臣やロンドン市長を歴任してきた。
2016年に行われたイギリスのEU離脱をめぐる国民投票が行われたときも、EU離脱推進派の代表的な人物の一人だった。
現在でもEU離脱を強く支持する人物であり、同時にメイ前首相の離脱交渉については批判を続けてきた。
ジョンソンは政治家になる前、ジャーナリストとして働いていた。
しかし1988年にはある引用を捏造したために「The Times」紙を解雇されている。
またブリュッセル駐在特派員のときにはEUに懐疑的な記事を書いており、これがEU批判の原動力ともなった。 これが2016年の国民投票にもつながっている。
2001年に保守党の国会議員になり、2008年にはロンドン市長選挙に立候補し当選。 2期務めあげた。 ロンドン・オリンピックのときに市長だったのはジョンソンである。
2015年には国会議員に返り咲き、現在に至る。
EU離脱はやりやすくなるのか?
現時点でのイギリスのEU離脱期限は10月31日。
EU離脱については、どういう条件で合意に至るか現時点でもハッキリとしていない状況だ。
ジョンソンは離脱交渉を再度行うと言っているが、EU側はこれ以上交渉には応じないと言っており、文字通り行き詰まっている状態。
ジョンソンとしてはどういう条件であれイギリスは10月31日にEUを離脱すると言い切っているようだが、これが果たして戦略によるものなのか、選挙のための発言だったのかは分からない。
こうした離脱に対する強硬姿勢がジョンソンを保守党党首=次期首相に押し上げた大きな理由だが、イギリス議会は現在でも交渉なしで離脱することには反対派が多く、困難な状態であることはメイ前首相のときと何ら変わりはないのである。
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